まず前提として、俺は過去に自殺に失敗した経験があるという事実を知ってもらいたい。
19才の時の話。
家族を養う為に1日15時間を仕事に割く毎日。家庭は上手く行ってなかった。
月27万程度の給料はあったが、俺がもらえたのは週1000円の小遣いのみ。
仕事で頚椎ヘルニアになってしまい、両腕が痺れ、病院でドクターストップがかけられるものの、家族は俺の転職を許さなかった。
月に3~6日の休みはどこかに遊びに行きたくても、家庭があるので1人の時間はほぼ皆無。
そんな家庭と仕事の板挟みで精神をすり減らしてた折、親友が死去。
完全に立ち直れなくなったので自殺を試みたが失敗。
誰も心配などしてくれなかった。

家を飛び出し、家庭も仕事も全て捨て去って、一ヶ月程ホームレスをする事に。
とにかく1人になりたかった。
金が無いので、生きる為には盗むか奪うしかなかった。
自殺に失敗すると、今度は死ぬことが一気に怖くなるのだ。
安息を求めてわざと逮捕され、未成年で初犯だったので鑑別行きに。
盗まなくても3食食べれて、寒くない静かな所で生活が出来る事が救いだった。
規則正しく生活し、朝起きたら体操したり、週に1回映画が見れたり、とても幸せだった。
しかし、ロールシャッハテストの結果は[躁鬱病]
まともな精神状態では無いと判断された。

家族から届いた一通の手紙。
内容は離婚届けと罵詈雑言。
嫁も育児ノイローゼになっていたし、それを捨てたのは俺の方だから、それも仕方ないだろうとただ受け止めた。

とまぁ、こんな具合で10代を締めくくった訳なんですなぁ。
長い前置きでした。

さて、本題は[自殺をする前に]というわけなんですが、「死にたい」と本気で考えたことはありますか?
頭で考えてる内はまだ大丈夫、冷静です。
ただ、頻繁に考えるようなら鬱の気があるので注意しましょう。
俺も死ぬことを想像しては、その先が何もない事に涙を流す毎日を送っていました。
実際に自殺を実行した時は、何も考えず自然に死のうとしてました。

そういう「悩み」を抱えた人に対し、普通の人は決まって「よく考えろ」と言います。
しかしそれは大きな勘違いで、考えぬいた末に何もかもが嫌になって、やっとの思いで口にしたのが「相談」という形で現れてるだけなのです。
黙って聞いてあげて、出来ることならその微かな「違和感」に気付いてあげれるようにしましょう。
相手の事をちゃんと想って話を聞いてあげれば、自然と悲しい気持ちになるはずです。
悲しさを少しでも解ってあげられれば、自殺は減ると思います。

逆に、自殺をしたいと考えてる人は素直に助けを求めましょう。
友人はいつだって手を差し伸べているのです。
それを疑い、自分自身でその手を払いのけてしまってるだけな場合も多いです。
案外素直に打ち明ければ自分の為に泣いてくれるものです。
孤独だと思ってる人は実際は孤独ではありません。
必ず自分を支えてくれる人が生活の中に1人はいるはずなので、とりあえずその人だけで良いので信じてみてください。
それは親だったり、学校の教師だったり、友人だったり、恋人だったり、自分の子供だったり、様々です。


☆自殺は悪いこと?
個人的には別に悪いことだと思っていません。
誰にも迷惑がかからない自殺なんてものはあり得ませんし、その迷惑を出来る限り最小に留める分には良いと思います。
何も考えずにダラダラと生きるより、やるだけやって満足したから死ぬ、くらいの潔さならむしろ立派なくらいだとも思います。
一概に[自殺]と言っても、逃げの自殺かそうでないかで話が変わると思うのです。
逃避の手段として[自殺]を選ぶ場合、それが[最大の決断]だという事は頭に入れておきましょう。
「死ぬ気になれば何でもできる」とはよく言ったもので、[死ぬ]という行為はとても難易度の高い事なのです。
自殺に失敗して生きてる身としては、失敗すると凄く辛いのを知ってるので
「どうせやるならキッチリ死んどけ。じゃなきゃやめとけ」
とだけ言うようにしてます。
因みに一見簡単そうなOD(オーバードーズ)を選択したのですが、胃洗浄があまりにも辛かった為二度とやりたくありませんw
お陰で大概の事は我慢できるようになったので敢えて失敗してみるのもありかもしれませんね。


☆本当にあなたは加害者ではないと言い切れますか?
どんな小さなことでも、人は傷つけば辛いものです。
しかし、傷つけまいと甘やかすと今度は常識や思考能力が無くなります。
俺は過去に「あなたを傷つけたくないから別れましょう」と言われて傷ついた事があります。
傷つかずに大人になった人がいないように、誰かを傷つけて大人になっているということを忘れないようにしましょう。
あなたは誰かにとっての加害者です。
その被害を最小限に留められる人が優しい人なんだと俺は思います。

逆に自分は被害者だと思うのであれば、殴った(怒った)方だって良い気分では無いので、何で殴られた(怒られた)のかをちゃんと考えましょう。
大なり小なり、理由もなく相手を殴る(怒る)人はまず居ません。


☆最後に
俺だって嫌いな人は居ます。
逆に、嫌われてるとも思います。
開き直るわけではありませんが、[2:6:2の法則]を信じてるので、仕方のない事だと受け入れてます。
[2:6:2の法則]とは、自分を好きで居てくれる人は10人中2割、どちらでもない人は6割、自分を嫌いな人は2割、という考え方です。
逆に考えれば、自分が好きな人は2割、どちらでもない人は6割、嫌いな人は2割いる、とも言えます。
会社においても仕事の出来る人2割、どちらでもない人6割、仕事のできない人2割、と置き換えることも出来ます。
結構何にでも当てはまることなので、ちょっと考えてみると面白いと思います。

死ぬ前に、死なれる前に何かできる事が無いか、自問自答してみましょう。
たまたま自殺を題材にしましたが、小さな事でも同じことが言えます。
失敗の根本がどこにあるのか、自分の中に無いか。
それを考えることは生きる上でとても大事なことだと思います。

自殺失敗から10年生きてみて、今は死ななくて良かったなぁと思っています。
他人に弱さを見せることが恥ずかしいと思ってた事もありましたが、結果自分が損するだけなので無駄だと知りました。
弱いところを見せてくれないと、本当に弱ってるのかわからないんですよね。
人間は鏡写しなので、気持ちをぶつければ同じ反応が返ってくるものです。
まだまだ学べることも、辛いことも、幸せなことも沢山あると思うと、もっと生きてみようと思えます。

最後まで読んでくれてありがとう。
お互い、人生を楽しもうじゃないか。

コメント

そんちょう
2015年6月3日20:39

タイトルが気になったので全部読んでしまいました。
多分歳が近いですね。
リンクさせていただきました。

DNではMTG関係のみの記事を書いております。
真面目な記事などは毎日更新のアメブロの方です。
よろしければお越しください。

disk
2015年6月4日0:18

そんちょうさん>
リンクありがとうございます。
以前LENO名義でDNやってた時はEDH中心にやっており、その時は相互リンクでしたので、再度リンクさせていただきました。

またよろしくおねがします。

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