[雑記]びるどなう

2015年4月7日 MTG
俺はハクスラRPGが大好きだ。
ハクスラの醍醐味の一つにビルドというシステムがある。
いろんなスキルを組み合わせて伸ばし、強化していくというものだ。
従来のJRPGは「レベルを上げて物理で殴れ」の一辺倒で飽き飽きしていたので、このシステムが大変気に入っている。

MTGのデッキビルドはまさにハクスラRPGにおけるビルドシステムだと感じている。
構築、対戦、反省、構築・・・のループからもう18年程抜け出せてない。
7年ブランクは空いたが、結局戻ってきてしまったくらいだ。
MTGは大変魅力的なゲームである。

☆ビルド症候群の主な症状
・「何故勝てないのか」を引きのせいにしない。
・新しいカードが発表されると構築意欲が湧いてくる。お腹も空いてくる。
・高いカードにさほど興味が持てず、安いカスレアに可能性を感じる。
・他人のデッキ内容とその仕組みが気になって夜しか眠れない。
・まつがん氏、トラヴィス氏、浅原氏、ガヴィン氏を師と仰ぎ、執筆記事は必ず熟読する。
・Nackこと中村聡氏が大好き。ズヴィ氏も大好き。
・周りが引くくらいカードを引きたい。
・気がつくと脳内構築をしている(※末期です。もう辞められません。)

☆3すくみを理解する
MTGには大きく分けてアーキタイプが3つ存在する。
・クリーチャーを展開し、相手をしばきあげる「ビートダウン」
・ボードコントロールを要とし、相手を疲弊させてから勝つ「コントロール」
・全く相手に干渉することなく、必要牌を揃えて勝つ「コンボ」
速攻型の「ビートダウン」は「コントロール」に強く、「コンボ」に弱い。
大器晩成型の「コントロール」は「コンボ」に強く、「ビートダウン」に弱い。
ワンショットで決める「コンボ」は「ビートダウン」に強く、「コントロール」に弱い。

自分のデッキがどれに属しているのかをしっかり把握し、弱点をいかに最小限に補えるかが構築力(こうちくぢから)の見せ所。
怒りにまかせた邪悪な構築力(こうちくぢから)に溺れるとハイパー化してしまい、「ブン回れば勝てる!」と気だけは大きくなって実際は紙束を回している事に気付けない悲しい人になってしまうのには要注意。
明鏡止水の心得があってこそ、真の「ゴッドフィンガー」となる。
行き過ぎると「石破ラブラブ天驚拳」になってしまい、それはそれで鼻で笑われることになる。
何事も程々が大事。

☆環境を把握する
MTGは対戦ゲームなので、自分の考えが全てでは無い。
一人一人好きな色が違えば、好きなアーキタイプも、好きなカードまで違う。
自分の周りではどのようなアーキタイプが流行っているか、それをしっかり把握し、対策を立てるのが勝利への一歩となる。

よく格ゲーでCPU相手に延々コンボ練習をしてるだけの人がいるが、強そうだと思って乱入するとあっさり勝ててしまう事が少なくはない。
自分の都合の良い状況下で高ダメージを叩き出す練習をしたところで、立ち回り一つでその隙を作らない相手にはそのコンボも無用の長物と化すものである。
精度は練習しないと得られないのでまったく無駄ではないが、「基本無くして応用は立たず」という事である。

MTGも同じで、いくら一人回しをした所で相手はそうやすやすと隙を作ってはくれないので、自分のデッキがちゃんと動作するか、程度に留めておこう。
一番良い練習方法はとにかく対戦をこなす事だが、一人で練習したい場合はプロキシで良いので何個かアーキ別にコピーデッキを作り、擬似対戦を行うのと良いだろう。
そうする事で自分のデッキ構築に対するヒントを得られたり、「このデッキは何故勝てたのか」を理解する手助けになったりもする。

☆カードを理解する。
基本的に書いてる事が全てだが、その1枚が如何なる可能性を秘めているのかをちゃんと理解する事はとても大切。
1枚では弱くても、別な何かと組み合わせる事でその潜在能力をフルに発揮するのがMTGの面白さの一つ。
公式でも言われているように、コモンやアンコモン2枚の組み合わせがレア1枚に勝ることもある。
「2:1交換はアド損」というのは勿論そうだが、それは一瞬のものなのか、長期スパンで見た場合なのかで全然違ってくる。
大概はアンコモンとレア、もしくはレアとレアの組み合わせが普通だが、時にはコモンとアンコモンの組み合わせが強力な場合もある。

最近のカードで例えると、《強大化》と《ティムールの激闘》の組み合わせ。
パワーが1だったとしても、《強大化》のお陰でパワーが7になり、《ティムールの激闘》の獰猛が達成され二段攻撃にトランプルが付く。
デッキの組み方次第では、このほぼ確実に刺さる最大14点ダメージのコンボは僅か3マナで可能。
どのレアを見ても、1赤緑で+6/+6修正、二段攻撃、トランプルを与えるインスタントは存在しない。
この2枚コンボが決まれば大概そのゲームはそこで終わるだろう。
このように、「2枚使ってでも勝てる」のであればそれはアド損しているとは言わない。
数は少ないが、そういった組み合わせを探してみる事で勝率は大幅に上がるかもしれない。

☆以上を踏まえて構築してみよう
ここまで読んで、「そんなの当たり前だろ」と思う人は沢山いる事だろう。
しかし、実際はそれが100%実践出来てない人も少なくはない。
俺自身も、よく思いつきでデッキを組んでは対戦して反省会の毎日だ。
ウンザリするくらい負けて、時には鬱っぽくなってMTGが嫌いになりそうなことさえある。
ひょっとすると、自慢のそのデッキもどこか明確な落とし穴があって、友達はそこを突いたデッキを組んでくるかもしれない。

なので、俺は敢えてデッキを公開したり教えたりする。
すると、友人は対策をしっかり積んでくるので、自分では気付けなかった「何をされると弱いのか」「さらに出し抜くためには」を考える良い刺激をくれるのだ。
それは自分の糧になり、真摯に打ち込んでいればいつかはその勝率も大きくなるだろう。

デッキビルダーに栄光あれ。
それでは、長くなりましたがよいMTGライフを。

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